医療法人むらつ歯科クリニック

マンジャロとは?作用・副作用・注意点を医師がわかりやすく解説

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マンジャロとは?作用・副作用・注意点を医師がわかりやすく解説

マンジャロとは?作用・副作用・注意点を医師がわかりやすく解説

2026/10/23

マンジャロとは?作用・副作用・注意点を医師がわかりやすく解説

近年、糖尿病治療に使用される医薬品「マンジャロ」について、耳にする機会が増えています。

マンジャロは、血糖値を調節するホルモンに関係する薬剤で、血糖コントロールに加え、食欲や体重への影響も知られています。

一方で、医療用医薬品であるため、使用にあたっては適応や副作用を正しく理解することが重要です。

今回は、マンジャロの基本的な仕組みや作用、副作用、注意点について医師が解説します。

 

マンジャロとは?

マンジャロは、チルゼパチドを有効成分とする週1回投与の皮下注射薬です。

日本国内では、2型糖尿病の治療薬として承認されています。

チルゼパチドは、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に作用することが特徴です。

これらのホルモンは「インクレチン」と呼ばれ、食事に伴って消化管から分泌され、血糖値の調節などに関わっています。

マンジャロは、この2つの受容体に作用することで、血糖コントロールの改善を図る薬剤です。

 

GIP・GLP-1とは?

GIPとGLP-1は、いずれも食事に反応して分泌されるホルモンです。

主に次のような働きに関係しています。

GIP → 血糖値に応じたインスリン分泌の促進など

GLP-1 → インスリン分泌の促進、グルカゴン分泌の調節、胃内容排出の遅延、食欲調節など

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドは、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用します。

この点が、GLP-1受容体のみに作用する薬剤との薬理学的な違いです。

 

マンジャロにはどのような作用がある?

① 血糖値の改善

マンジャロは、血糖値が高いときにインスリン分泌を促すなどの作用により、血糖コントロールを改善します。

また、血糖値を上昇させるホルモンであるグルカゴンの分泌にも影響します。

ただし、インスリン製剤やスルホニル尿素薬など、他の糖尿病治療薬との併用によっては低血糖のリスクが高まるため注意が必要です。

② 食欲や満腹感への影響

GIP・GLP-1受容体への作用は、食欲や満腹感の調節にも関係しています。

また、胃から腸へ食べ物が移動する速度を遅くする作用もあります。

これらの作用によって食事摂取量が変化する場合がありますが、その程度には個人差があります。

③ 体重への影響

チルゼパチドを使用した臨床試験では、体重減少が認められています。

ただし、体重への影響は個人によって異なり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。

重要なのは、マンジャロの日本国内における承認適応は2型糖尿病であり、美容・痩身目的の体重減少は承認された効能・効果ではないという点です。

体重に関する医学的な管理が必要な場合には、原因や合併症、生活習慣などを総合的に評価することが大切です。

 

マンジャロの主な副作用

マンジャロでは、消化器症状を中心とした副作用がみられることがあります。

比較的よくみられる副作用には、次のようなものがあります。

・吐き気

・嘔吐

・下痢

・便秘

・腹部不快感

・食欲減退

これらの症状は、投与開始時や用量変更時に現れることがあります。

また、重篤な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎、重度の胃腸障害、イレウス、アナフィラキシーなどにも注意が必要です。

嘔吐や下痢が続く場合には、脱水によって腎機能に影響する可能性もあります。

強い腹痛、繰り返す嘔吐、意識状態の変化などが生じた場合には、速やかに医療機関を受診してください。

 

マンジャロを使用できない人・注意が必要な人

マンジャロは、すべての方に使用できる薬剤ではありません。

例えば、以下のような場合には、使用できない、または慎重な判断が必要となります。

・本剤の成分に対して過敏症の既往がある方

・1型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシスなどの方

・膵炎の既往がある方

・重度の胃腸障害がある方

・妊娠中、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望する方

・授乳中の方

・低血糖を起こす可能性のある薬剤を使用している方

これらは禁忌と慎重な判断が必要な状態を含んだ例であり、すべてが一律に禁忌というわけではありません。

使用前には、既往歴、内服薬、健康状態などを医師に正確に伝えることが重要です。

 

マンジャロは週に何回使用する?

マンジャロは、通常、週1回皮下注射する薬剤です。

日本国内の承認された用法・用量では、成人の2型糖尿病に対して2.5mgから開始し、一定期間の経過後に維持用量へ移行する方法が定められています。

ただし、実際の用量や投与継続の判断は、治療効果や副作用、患者の健康状態を踏まえて医師が行います。

自己判断で投与量や投与間隔を変更することは避けてください。

 

マンジャロについてよくある質問

Q. マンジャロはダイエット薬ですか?

マンジャロは、日本国内では2型糖尿病治療薬として承認されています。

体重への影響は知られていますが、美容・痩身目的の体重減少は国内承認適応ではありません。

Q. マンジャロを使用すると必ず体重が減りますか?

必ず体重が減少するわけではありません。

体重への影響には個人差があり、生活習慣や健康状態などによっても異なります。

Q. マンジャロの副作用はいつ起こりますか?

投与開始時や用量を増やした際に、吐き気や下痢などの消化器症状が現れる場合があります。

ただし、副作用が現れる時期や程度には個人差があります。

Q. マンジャロを使用している間も食事や運動は必要ですか?

必要です。

2型糖尿病の治療では、食事療法や運動療法などの基本的な生活習慣管理が重要です。

薬剤の使用によって、これらが不要になるわけではありません。

Q. マンジャロを中止すると体重は戻りますか?

中止後に体重が再び増加する場合があります。

体重管理では、薬剤の使用の有無にかかわらず、長期的な生活習慣の改善が重要です。

 

まとめ|マンジャロの作用とリスクを正しく理解することが大切

マンジャロは、GIPとGLP-1の2つの受容体に作用する、週1回投与の2型糖尿病治療薬です。

血糖コントロールの改善に加え、食欲や体重への影響も知られていますが、すべての方に適しているわけではありません。

また、消化器症状をはじめとした副作用や、使用にあたっての注意点もあります。

医療用医薬品を使用する際には、期待される作用だけでなく、承認適応、副作用、個人の健康状態を十分に考慮することが重要です。

正しい医学的知識を持ち、必要に応じて医師と相談しながら適切な治療を選択しましょう。

※本記事は医薬品に関する一般的な医学情報の提供を目的としています。特定の薬剤の使用や、承認適応外での使用を推奨するものではありません。

 


監修:Mメディカルクリニック福岡 院長 田中靖人

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