マンジャロはいつから効果が出る?体重減少の経過と個人差を医師が解説
2026/10/27
マンジャロはいつから効果が出る?体重減少の経過と個人差を医師が解説
マンジャロはいつから効果が出る?体重減少の経過と個人差を医師が解説
「マンジャロを使用すると、いつから体重が減るの?」
「1ヶ月でどれくらい変化する?」
「効果が出ない人もいる?」
マンジャロについて、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
マンジャロは、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に作用する注射薬です。日本では2型糖尿病の治療薬として承認されています。
一方、有効成分であるチルゼパチドについては、肥満症患者を対象とした臨床試験でも体重減少効果が報告されています。
今回は、マンジャロの体重への影響、変化が現れるまでの期間、効果の個人差について、医学的な研究結果をもとに解説します。
マンジャロの効果はいつから現れる?
マンジャロによる食欲や体重の変化には個人差があり、使用開始直後から変化を感じる方もいれば、数週間以上かけて徐々に変化する方もいます。
マンジャロには、食欲や満腹感に関わる仕組みに作用し、食事摂取量を減らす働きがあります。
ただし、食欲が減ることと体重が減ることは同じではありません。
体重は食事内容、身体活動量、体格、体調などにも左右されます。
また、初期に体重が大きく変化した場合でも、その一部には体内の水分量の変化が含まれることがあります。
短期間の数値だけで判断せず、一定期間の経過を確認することが重要です。
マンジャロで体重はどれくらい減る?
チルゼパチドの体重減少効果については、海外の大規模臨床試験「SURMOUNT-1」で検証されています。
この試験では、2型糖尿病のない肥満または過体重の成人2,539人を対象に、生活習慣への介入と併せて72週間の治療が行われました。
その結果、72週時点の平均体重変化率は以下のとおりでした。
投与群 平均体重変化率
チルゼパチド5mg −15.0%
チルゼパチド10mg −19.5%
チルゼパチド15mg −20.9%
プラセボ −3.1%
この研究では、チルゼパチド投与群でプラセボ群より大きな体重減少が認められました。
ただし、これは長期間の臨床試験における平均値です。
すべての方に同程度の体重減少が生じるわけではなく、1ヶ月や2ヶ月で同様の効果が得られるという意味でもありません。
また、この試験は一定のBMIや健康状態などの条件を満たした方を対象としており、標準体重の方への使用結果を示すものではありません。
1ヶ月で体重が減らなくても効果がないとは限らない
使用開始後、思うように体重が変化しないと不安になるかもしれません。
しかし、体重の変化には個人差があります。
特に治療初期は、薬剤への反応や副作用を確認しながら経過を観察する時期でもあります。
体重が減らないからといって、自己判断で投与量を増やしたり、投与間隔を短くしたりすることは避けてください。
また、体重が減っている場合でも、食事量が極端に少なくなっていないか、脱水や筋肉量の減少が起きていないかなどを確認することが大切です。
マンジャロの効果にはなぜ個人差がある?
同じ薬剤を使用していても、体重の変化には違いがあります。
その背景には、以下のような要因が考えられます。
・治療開始時の体重やBMI
・食事の内容や摂取エネルギー量
・身体活動量や筋肉量
・薬剤に対する反応
・併存疾患や使用している薬剤
・治療の継続状況
また、食欲が抑えられていても、栄養バランスが偏ってしまう場合があります。
体重を減らすことだけでなく、健康状態を維持することも重要です。
マンジャロ使用中に気をつけたいこと
マンジャロの使用にあたっては、効果だけでなく副作用にも注意が必要です。
比較的よくみられる副作用として、悪心、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状があります。
また、頻度は高くありませんが、急性膵炎、胆嚢炎、重度の胃腸障害、脱水に伴う腎機能障害などにも注意が必要です。
特に、強い腹痛が続く場合や、嘔吐が続いて水分を十分に摂取できない場合には、速やかに医療機関へ相談してください。
インスリン製剤や一部の糖尿病治療薬と併用する場合には、低血糖のリスクにも注意が必要です。
妊娠中や妊娠を希望する方など、使用が適切でない場合もあるため、事前の診察が欠かせません。
よくある質問(FAQ)
Q. マンジャロは1回の注射で効果が出ますか?
食欲などに変化を感じる方もいますが、1回の投与で一定の体重減少が得られるとは限りません。体重の変化は継続的に評価する必要があります。
Q. マンジャロを使用しても体重が減らないことはありますか?
あります。薬剤への反応には個人差があり、食生活や活動量なども影響します。自己判断で増量せず、医師と経過を確認してください。
Q. マンジャロは食事制限をしなくても痩せますか?
薬剤によって食欲や食事摂取量が変化する可能性はありますが、臨床試験では食事や運動などの生活習慣への介入も併せて行われています。薬剤だけに頼らず、適切な栄養摂取と運動を意識することが重要です。
Q. マンジャロをやめると体重は戻りますか?
中止後に体重が再増加する可能性があります。臨床研究でも、チルゼパチドの中止後に体重が再増加する傾向が報告されています。治療中だけでなく、その後の生活習慣の維持も重要です。
まとめ|体重の変化には個人差があり、医学的な管理が重要
マンジャロの有効成分であるチルゼパチドは、臨床試験で体重減少効果が報告されています。
しかし、効果が現れる時期や体重減少の程度には個人差があります。
短期間の体重変化だけに注目せず、栄養状態や副作用、全身の健康状態を確認しながら、適切に使用することが大切です。
Mメディカルクリニック福岡では、医師による診察を通じて、お一人おひとりの健康状態や治療の適否を確認しています。
福岡・博多でマンジャロについてご相談を希望される方は、当院までお問い合わせください。
※マンジャロは日本国内では2型糖尿病の治療薬として承認されています。肥満・体重管理を目的とした使用は承認適応外となります。
※自由診療での適応外使用には、公的医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があるなどの注意点があります。
※国内には同じ有効成分を含む肥満症治療薬もありますが、使用には所定の適応条件があります。医師による適切な評価が必要です。
参考文献
Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387:205–216.
Jastreboff AM, et al. Tirzepatide for Obesity Treatment and Diabetes Prevention. N Engl J Med. 2025;392:958–971.
マンジャロ皮下注アテオス 電子添文(PMDA)
監修:Mメディカルクリニック福岡 院長 田中靖人
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