医療法人むらつ歯科クリニック

マンジャロで筋肉量は減る?筋肉を守る食事と運動を医師が解説

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マンジャロで筋肉量は減る?筋肉を守る食事と運動を医師が解説

マンジャロで筋肉量は減る?筋肉を守る食事と運動を医師が解説

2026/10/30

マンジャロで筋肉量は減る?筋肉を守る食事と運動を医師が解説

マンジャロで筋肉量は減る?筋肉を守る食事と運動を医師が解説

マンジャロを使用して体重が減少するとき、気をつけたいのが「筋肉量の低下」です。

「体重は減ったけれど、筋肉まで落ちていない?」

「マンジャロ使用中は筋トレをした方がいい?」

「食欲がなくてもタンパク質は摂るべき?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドは、体重減少に伴い、脂肪量だけでなく除脂肪量も減少することが臨床試験で報告されています。

健康的な体重管理のためには、単に体重を減らすだけでなく、筋肉量や筋力をできるだけ維持することが重要です。

今回は、マンジャロ使用中の筋肉量の変化と、筋肉を守るための食事・運動について医師が解説します。

 

マンジャロで筋肉量は減る?

マンジャロによる体重減少では、脂肪だけでなく、筋肉を含む除脂肪量も減少する可能性があります。

2025年に報告されたSURMOUNT-1試験の体組成解析では、チルゼパチドによって減少した体重の内訳は、およそ75%が脂肪量、25%が除脂肪量でした。

例えば、体重が10kg減少した場合、研究結果の平均的な割合を当てはめると、脂肪量が約7.5kg、除脂肪量が約2.5kg減少する計算になります。

ただし、除脂肪量には筋肉だけでなく水分や臓器なども含まれます。

そのため、「減少した体重の25%が筋肉だった」という意味ではありません。

また、この割合は研究対象者の平均値であり、すべての方に当てはまるわけではありません。

重要なのは、体重減少に伴う筋肉の減少をできるだけ抑えることです。

 

なぜ体重が減ると筋肉も落ちるの?

体重が減少する過程では、脂肪だけでなく筋肉も減少することがあります。

特に注意したいのが、次の3つです。

① 食事量が減り、タンパク質が不足する

マンジャロには食欲や満腹感に作用する働きがあります。

食欲が低下すると、食事全体の量が少なくなり、筋肉の維持に必要なタンパク質まで不足する可能性があります。

特に、食事を抜いたり、極端に少量しか食べなかったりする状態が続くと注意が必要です。

② 摂取エネルギーが不足する

体重を減らすにはエネルギー収支が関係しますが、過度なエネルギー制限は筋肉量の減少につながる可能性があります。

「食べなければ食べないほどよい」というわけではありません。

体重減少の速度だけでなく、栄養状態にも目を向ける必要があります。

③ 筋肉を使う機会が少ない

筋肉は、適切な負荷をかけることで維持されやすくなります。

運動習慣がない方や、日常生活で身体を動かす機会が少ない方は、体重減少に伴う筋肉量の低下に注意が必要です。

特に中高年では、加齢に伴う筋肉量の減少も考慮する必要があります。

 

筋肉を守るために重要な食事とは?

① タンパク質を十分に摂取する

筋肉の維持に重要な栄養素がタンパク質です。

2025年に発表されたGLP-1関連薬の使用者を対象とする栄養管理の専門家提言では、減量中のタンパク質摂取量として、1日あたり体重1kgにつき1.2〜1.6g程度が一つの目安として紹介されています。

ただし、肥満の程度によっては実際の体重を基準にすると必要量を過大評価する場合があります。

また、腎機能や年齢、身体活動量などによって適切な量は異なるため、個別に判断することが大切です。

② タンパク質を含む食品を意識する

タンパク質を多く含む食品には、次のようなものがあります。

 

食品           タンパク質量の目安

鶏むね肉100g       約23g

鮭100g          約20g

卵1個             約6g

納豆1パック          約7〜8g

牛乳200mL        約7g

ギリシャヨーグルト100g  約10g

※一般的な食品成分の概算です。商品や調理方法によって異なります。

マンジャロ使用中に食欲が低下している場合は、一度にたくさん食べようとせず、食べられる量に合わせて工夫しましょう。

例えば、朝食に卵やヨーグルトを追加したり、昼食や夕食に魚・肉・大豆製品を取り入れたりする方法があります。

食事だけで十分なタンパク質を摂取できない場合には、プロテイン製品などを補助的に活用する方法もあります。

ただし、プロテインだけで食事を済ませるのではなく、必要なエネルギーやビタミン、ミネラルも摂取することが重要です。

③ 極端な糖質制限や食事制限を避ける

筋肉を守るためには、タンパク質だけでなく、十分なエネルギー摂取も必要です。

炭水化物は身体活動のエネルギー源となり、脂質も身体の機能を維持するために必要な栄養素です。

食欲がないからといって食事を極端に減らすのではなく、栄養バランスを考えた食生活を心がけましょう。

 

マンジャロ使用中におすすめの運動は?

筋肉量の維持には、食事とともに運動が重要です。

特におすすめなのが、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動、いわゆる筋力トレーニングです。

① 筋力トレーニング

筋力トレーニングは、減量中の筋肉量や筋力の維持に役立ちます。

運動習慣のない方は、週2〜3回程度を目安に、無理のない範囲から始めるとよいでしょう。

例えば、次のような運動があります。

・スクワット:10回程度

・椅子からの立ち座り:10回程度

・壁を使った腕立て伏せ:10回程度

・かかとの上げ下げ:15回程度

まずは1セットから始め、体力に応じて回数や負荷を調整してください。

大切なのは、強い負荷をかけることよりも、無理なく継続することです。

② ウォーキングなどの有酸素運動

ウォーキングや自転車などの有酸素運動も、健康維持に役立ちます。

ただし、筋肉量の維持という点では、有酸素運動だけでなく筋力トレーニングも組み合わせることが望ましいとされています。

運動に慣れていない方は、1日10〜20分程度のウォーキングから始めてもよいでしょう。

体調や持病に応じて、適切な運動量を調整してください。

 

食欲がないときはどうすればいい?

マンジャロ使用中には、食欲低下に加えて、吐き気や胃の不快感などが現れる場合があります。

そのような場合は、無理に一度に多く食べるのではなく、少量ずつ食事を分けて摂る方法もあります。

食事量が少ない場合は、卵、豆腐、ヨーグルト、魚など、比較的少量でもタンパク質を摂取できる食品を活用しましょう。

また、水分摂取も重要です。

ただし、吐き気や嘔吐が強い場合、十分な水分が摂れない場合、極端な食欲低下が続く場合は、無理に治療を継続せず、医師に相談してください。

 

体重だけでなく筋肉量や筋力も確認しよう

体重計の数値が減ることだけを目標にしてしまうと、身体の変化を十分に評価できない場合があります。

体重管理では、以下のような項目にも目を向けることが大切です。

・体重とその変化の速度

・体脂肪率や推定筋肉量

・筋力や日常生活での動きやすさ

・食事量やタンパク質摂取量

・疲労感や体調の変化

体組成計による筋肉量の測定は、水分状態などの影響を受けるため、数値だけで判断することはできません。

可能であれば、同じ条件で継続的に測定し、筋力や体調と併せて評価することが望ましいでしょう。

 

よくある質問(FAQ)

Q. マンジャロを使用すると必ず筋肉が減りますか?

必ずしもすべての方で同じように筋肉量が減少するわけではありません。ただし、体重減少に伴い除脂肪量が減少することが報告されており、筋肉量の維持を意識することが重要です。

Q. マンジャロ使用中は筋トレをした方がいいですか?

筋肉量や筋力を維持するためには、適切な筋力トレーニングが推奨されます。体力や健康状態に応じて、無理のない範囲で取り入れましょう。

Q. プロテインを飲めば筋肉量の減少を防げますか?

タンパク質の摂取は重要ですが、プロテインを飲むだけで筋肉量の減少を完全に防げるわけではありません。適切な食事と筋力トレーニングを組み合わせることが大切です。

Q. 食欲がなく、ほとんど食べられない場合はどうすればいいですか?

栄養不足や脱水につながる可能性があるため、医師に相談してください。必要に応じて治療方針の見直しが必要になる場合があります。

 

まとめ|マンジャロ使用中は「体重」だけでなく「筋肉」にも目を向けよう

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドを用いた臨床試験では、体重減少に伴い脂肪量だけでなく除脂肪量も減少することが報告されています。

健康的な体重管理を目指すためには、筋肉量や筋力をできるだけ維持することが重要です。

そのためには、次の3つを意識しましょう。

① 十分なタンパク質と栄養を摂取する

② 筋力トレーニングを継続する

③ 体重だけでなく体調や筋力も確認する

Mメディカルクリニック福岡では、医師の診察のもと、お一人おひとりの健康状態を確認しながら治療についてご案内しています。

福岡・博多でマンジャロについてご相談を希望される方は、当院までお問い合わせください。

※マンジャロは国内では2型糖尿病の治療薬として承認されています。肥満・体重管理を目的とした使用は承認適応外です。

※自由診療での適応外使用では、公的医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。

※本記事は医学的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療を推奨するものではありません。

 

参考文献

1. Look M, et al. Body composition changes during weight reduction with tirzepatide in the SURMOUNT-1 study of adults with obesity or overweight. Diabetes Obes Metab. 2025.

2. Nutritional Priorities to Support GLP-1 Therapy for Obesity: A Joint Advisory From the American College of Lifestyle Medicine, the American Society for Nutrition, the Obesity Medicine Association, and The Obesity Society. Am J Clin Nutr. 2025.

3. American Diabetes Association. Pharmacologic Treatment of Obesity in Adults: Standards of Care in Overweight and Obesity. 2026.

 

監修:Mメディカルクリニック福岡 院長 田中靖人

Mメディカルクリニック福岡では、お一人おひとりのお悩みや肌状態に合わせた治療をご提案しています。

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